子どもの運動能力を向上させるためには、日々の練習やコーチの指導力はもちろん、睡眠も大切な要素の1つです。

質の良い睡眠は、その日のパフォーマンスだけでなく、メンタル面にも影響を与えます。プロのアスリートも、疲労や体力を回復させて翌日のトレーニングに集中できるよう、睡眠を重視している方が多いです。睡眠と運動はお互いに影響し合っていて、習慣的な運動は睡眠の質を向上させて、質の良い睡眠は運動のパフォーマンスを向上させているのです。

睡眠には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つの状態があります。レム睡眠は、身体は眠っていますが脳はまだ活発に動いている状態です。筋肉の疲労回復や情報・記憶の整理をしています。

一方、ノンレム睡眠は、脳も身体も深く眠っている状態です。昼間の活動で疲れた脳や身体を休ませて、身体の成長や疲労回復に必要な成長ホルモン、体内時計を司るメラトニン、血糖値や体温を上げるコルチゾルを分泌します。

成長ホルモンは入眠から約3時間後に分泌量が多くなり、強度の高い運動後はさらに分泌量が増加します。メラトニンは朝日を浴びて約15時間後、コルチゾルは明け方から起床前に分泌が高まるため、十分な睡眠をとり規則正しい生活を心がけることが大切です。

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